The Seminar
“Say it with Data.” (the Seminar motto)
Department of Sociology,
Hosei University (Tokyo, Japan)
堀川ゼミとは?
What is Horikawa Seminar?
「堀川ゼミって,どんなゼミ?」
社会学を使って世の中を分析的に視てみたいという人なら,堀川ゼミはあなたを歓迎します。基本的には(つまり,ゆるやかには)都市問題か環境問題に興味のある学生を対象とします。キーワードでいえば,「社会学,都市問題,環境問題,歴史的環境,公害,社会調査,フィールドワーク」といったところとなるでしょう。具体例でいえば,都市問題系では「都市社会学,都市計画,再開発,景観問題,町並み保存,まちづくり,アメニティ,都市空間,住宅問題」など,環境問題系ならば「環境社会学,公害問題,足尾銅山鉱毒事件,水俣病事件,公害汚染地域の再生,環境保護運動,リサイクル運動,原発問題」などです。
堀川ゼミのモットーは“Say it with data.”(「裏付けのある主張をしよう」「データで語ろう」)です。これはアメリカの著名な統計入門書の書名Say it with Figures(邦訳『数字で語る』)に由来しています。データと言い換えてあるのは,インタビューなどの質的データを積極的に採用しているゼミだからです。いすれにせよ,机上の空論ではなく,地に足をつけた議論を目指している,という意味です。
ゼミ活動を通して,下記の3つの力がつくことになります:
(1)研究に必要な基礎力(パソコン,データベース,ノートテイキング等)
(2)基礎的な文献の理解力(精読と多読,英語文献への挑戦)
(3)論文の執筆力(年度の終わりの修了論文〔ゼミ論〕と卒業論文〔卒論〕)
ゼミ活動
堀川ゼミは通常,「本ゼミ」と「サブゼミ」とに別れて活動しています。「本ゼミ」は,正規のカリキュラムです。堀川研究室で文献の講読や各自の論文構想報告がなされます。課題文献を全員が熟読してきたうえで,レポーター1名が内容を簡潔に要約します。内容を過不足無く理解し,重要な論点を端的に指摘します。それを受けてコメンテーター1名が文献の持つ可能性や限界,問題点や疑問点,批判点をあげて議論の口火を切ります。その後は教員も交えて縦横無尽に議論する—これが毎週の演習の進め方です(秋学期からはスケッチャー1名が当日の議論内容の概要をまとめてプリントにして翌週に配付,議論の中身を再確認します)。「サブゼミ」は,教員抜きで開かれるゼミ。やり方からやることの中身まで,学生が自由に自分たちで決めて活動しています。いずれであっても,共通するのは“Say it with data.”の精神と「自己ベスト更新」です。
【NEW】2026年度も堀川ゼミはゼミ生を募集します(第24期生)。詳しくは下記をご参照ください。
※ なお,堀川は2026年度の一年間,サバティカル(研究専念期間)を取得して,アメリカで調査・研究をする予定です。その間のゼミは,慶應義塾大学等で教鞭をとっておられる竹村英樹先生が代講します(堀川は2027年度に復帰)。とはいえ,堀川は途中帰国して何度かゼミに出席しますし,夏合宿にも参加の予定です。ですから第24期生の皆さんの学習の継続性は問題ありませんので,ご安心ください。
NEW!!
2026年度堀川ゼミ生(第24期生)の募集
2026年度ゼミ生(新2年生,第24期生)の募集をします。入ゼミ選考面接の予定は下記です(詳細は,Hoppiiの「演習 1」の「お知らせ」欄をご覧ください):
説明会:3月26日[木]10:00〜11:00 304教室
選考会:3月30日[月]13:00〜 716教室(会場)・715教室(控室)
ゼミ募集要項パンフレット,堀川ゼミを紹介した記事など
ゼミの募集要項が出来ました。末尾のPDFファイルをダウンロードし,熟読の上で応募してください。その他,ゼミが紹介された記事などもダウンロードできます。
OB/OGは語る・ゼミ生も語る
What they are saying...
スッキリ繋がる面白さ
私は原発問題をテーマに研究を進めていましたが,執筆が終わってみると,半分は戦後体制についての記述になっていました。ゼミに入ったばかりの自分に「卒論の半分は戦争について書くことになるよ」と言っても絶対に信じないでしょう。堀川ゼミでは,全く関係がないと思い込んでいる分野へ視野を広げてみることの大切さを学びました。初めは先生の仰っていることが難しく理解出来ないことも多いですが,騙されたと思って取り組んでいるうちに,いつか自分の問いとスッキリ繋がる面白さを得られます。卒論を書くにあたって,こんなにも一人一人に寄り添った助言を貰えるゼミは他にないと思うので,何かこれを研究したい,というテーマを持っている人にはぴったりなゼミだと思います。
國田遥香氏
15期生・会社員
「辛い」の後に,「楽しい」がついてきた
私の中で論文作成は,フィールドに対して自分に何が出来るか,社会学で何が出来るかという挑戦であった。それはおのずと自分自身と向き合うことになる。自 分が何を感じ,考え,どうしたいと思うのか,とことん突き詰めなくてはいけない。もやもやとした思いを論文として表現しなければならないのだ。その,靄のかかった思いが,現地で当事者と話している時や,沢山の資料や本に貼付けたポストイットに書かれたメモを見返した時,一瞬にして光が差し「これだっ!」とくっきりとその正体が現れる瞬間がたまらなく好きだった。多くの時間と労力をかけても数回しか訪れてこない感覚。しかし,そんなことは忘れてしまうくらいの衝撃と喜びを与えてくれる。その感覚を知ってからは,「辛く」という言葉の後にはセットで「楽しく」との言葉がついてくるようになった。同じ思いを共有する先生や仲間に出会い,またお互いに強いプレッシャーを感じながら学ぶことが出来たことを,心から幸せに思う。
森 夕記子氏
8期生・会社員
環境の教育力
私もゼミに入る前まではなんとなく授業を受け,テストの点を稼ぐために勉強する一学生でした。そんな私も堀川ゼミに入ってからは「この授業の〇〇理論,使えるかもしれないな」と考えるようになるなど,他の授業を受ける姿勢も変わりました。入ゼミから最後まで楽しみながら卒業論文を執筆できたのは,堀川ゼミのもつ「環境の教育力」のおかげだと確信しています。大学における学びを経験したい,周りの仲間に刺激を受け,切磋琢磨しながら問いを突き詰めたい—そんな人にお勧めしたいゼミです。
森田遼太氏
16期生・市役所勤務
留学生の私が見た堀川ゼミ
堀川ゼミでは,3年間をかけて「自分の問い」を探り,それを問い続ける。この中核をめぐって,充実した読書と議論が行われていた。社会学の基本文献ないし古典を読み,教授やゼミの仲間と議論することは,「自分の問い」について思考するための素養を養うことになる。このゼミでの学習に関する部分は「充実」の域をかなり超えていた時もあったが,外国人である私でもなんとか乗り越えることができた。卒業してから振り返るということをするまでもなく,その場で確実に楽しさを感じていた時期も沢山あったように思う。つくづく、ゼミの選択は大学生活を大きく左右するという気がする。もし大学で学問の道を歩むことを考えている,あるいは「自分の問い」が環境社会学・都市社会学の分野にあるのなら,このゼミは選択としてベストだと思う。
陳黄作明氏
16期生・会社員
私が大学を辞めないわけ
私は,もし堀川ゼミと出会っていなかったらきっと大学を辞めていただろう。大袈裟に言っているように聞こえるかもしれないが本当のことなのだ。勉強なんて本を読んで知識をつけることだと思っていた私にとって,毎週共通の文献を読み,レジュメを作り,議論するというベーシックなスタイルのゼミでの一年間は,私を大きく変化させた。暖かい電灯の灯る小さな研究室の中で,仲間の読み方,教授の読み方を知る。毎回が発見の連続だった。議論が行き詰まったときにはそっと教授が手を差し伸べる(しばしば起こる教授の長い長い脱線も,最終的に議論の終着点にぴったり辿り着くのがこれまたすごい)。分かるということは分けること,そうして物事を分割していく中で,一見すると関係のない事柄がどんどん結びつき,自分の世界の見方が少しずつ変わっていく。この感覚は,共に学ぶ仲間そして堀川教授がいるゼミの空間がなければ味わうことができなかったように思う。
笹川登夢氏
16期生・会社員
多くのヒントが隠れている場
大学の学びと高校までの学びは異なるという言葉は,1年生当時の私にはピンと来ない言葉でした。しかしながら,上手く説明できないものの,「確かに違う」と2年生の私に教えてくれたのが堀川ゼミでした。堀川ゼミは,文献を読む力,意見を明瞭に伝える力,レポート作成の作法,良質な議論の展開方法,そしてじっくりと思考し問いと向き合う時間と契機を提供してくれる,最良の場であると考えています。大変な部分も多くありますが,私は堀川ゼミを選んで良かったと感じています。
𣘺立大駿氏
19期生・2023年度社会学部優秀卒業論文卒業論文に選出・全国紙記者
過去の自分に拍手を
堀川ゼミを1年間経験してみて,自分の考える力がいかに足りなかったのかを思い知らされた。文献の核を捉えきれず,ただの要約でしかないレジュメを書くので精一杯だった。ただ課題を出して単位を取るというだけの機械的で味気ない大学生活を送っていた私にとって,ゼミでの学びは負荷が大きすぎたのかもしれない。しかし,だからこそ得られたものもたくさんあったように思う。このゼミでは文献をただ読み込むのではなく,自分なりの観点を持って分析し,思考を深め,それを言葉にしていく。その過程で得られたものは自分の論文に還元されていく。自分の力で問いを立て,それを丁寧に育てていくこと,これこそが大学でしかできない学びであり,堀川ゼミでこそ体験出来ることだ。本気で大学の勉強をしてみたい!と思い堀川ゼミの門を叩いた過去の自分に拍手を送りたい。
越後日向子氏
20期生・県庁勤務

誰かの正解ではなく,自分の問いを追う
中高の6年間、私はサッカー一筋でした。勝つために何をすべきかが明確で、努力の向きもはっきりしていました。受験も同じで、苦しいけれど目標があり、「ここに向かえばいい」と思える正解がありました。だから大学に入ったとき、どこかで少し安心してしまった自分がいました。ところが入学してしばらくすると、急に道が見えなくなり、「次は何を目指す?」と聞かれても答えが出ない。正直、大学に入った意味さえ分からなくなり、大学を辞めて働くことを本気で考えたこともありました。いま思えば、大学が人生の「ゴール」ではなく「中間地点」だという感覚を、十分に持てていなかったのだと思います。その空気をはっきり変えたのが、1年の秋学期に出会った堀川先生でした。講義が面白いのはもちろんですが、他の教授とは何かが違うと感じました。大教室が満員なのに、ざわつきがすっと消えて、視線が一斉に先生へ集まっていく。入学して初めて見た光景でした。例えるなら、Appleの新型iPhoneを発表するスティーブ・ジョブズのように、会場の空気が切り替わっていく感覚がありました。そこで一番刺さった言葉が、「脳みそで汗をかこう」。この一言で、大学の意味が変わったのです。大学は知識を覚える場所だけではなく、自分で問いを立て、その問いに向けて粘り強く向き合う場所、そう実感しました。堀川ゼミが大切にしているのも、まさにそこです。このゼミがやるのは「べき論」ではありません。「こうあるべき」と価値観を押しつけるのではなく、徹底的に「なぜ?」を問います。なぜ、それが当たり前になっているのか。なぜ、人はそう動き、社会はそう回っているのか。誰がヒーローで誰が悪役か、という単純な物語で終わらせず、その仕組みを根拠を手がかりに理解しにいきます。すると面白いことが起きます。今まで当たり前だと思っていたことが、急に当たり前ではなくなり、自分の考え方や感じ方さえ、「これって本当に自然?」と一歩引いて見られるようになります。その経験を通して、大学は「誰かが作った正解を取りに行く場所」ではなく、「自分で問いを立てて追い切る場所」なのだと腑に落ちました。とはいえ、今の私はまだ未熟で、「これだ」と言い切れる問いを探している途中です。それでも、いつか心の底からやりたいと思える問いに出会ったら、泥臭くてもいいから、そこにしがみついて追求したい。そのために堀川ゼミで、問いの立て方と、それを言葉にして伝える力を鍛えています。そして最終的には、自分の考えを明晰に語れるようになりたいです。私がいま大事にしている基準は、100点より100%です。堀川先生は、こちらが本気で向き合えば、同じ熱量で、いやそれ以上で返してくれます。だからこそ、妥協せず、本気で向き合っていい場所だと思えます。もし今、大学生活の中で立ち止まっているなら、堀川ゼミで自分の「問い」を見つけ、粘り強く追い切ってみませんか。
古賀右梗氏
23期生・3年に在学中

ゼミ・パンフレット
The Seminar Prospectus
Web用軽量ファイル (PDF; 約2.3MB)
Horikawa_Seminar_Prospectus_2026_LQ (PDF; ca. 2.3MB)
高品質ファイル (PDF; 約19.3MB)
Horikawa_Seminar_Prospectus_2026_HQ (PDF; ca. 19.3MB)
学生が作成した非公式なパンフレット (PDF; 約1MB)
The Unofficial Seminar Prospectus 2020 (PDF; ca. 1MB)
堀川ゼミが,雑誌『法政』2020年11+12月号で紹介されました。
2016年度版に続いて再度,社会学部発行の公式受験生向けパンフレット(2017年度版)で,堀川ゼミが紹介されました。
堀川ゼミが,雑誌『法政』2012年5月号で紹介されました。