Say it with data. And say it with style, too.

Prof. Horikawa as a designer

Say it with Data.

堀川三郎はデザイナーでもあります

“Say it with data.” をモットーにする堀川三郎は,デザイナーでもあります。自ら写真を撮り,自らデザインします。自著の装幀を手がけたり,学会やシンポジウムのポスターやロゴデザインをしたり。意義ある研究を,美しいスタイルでより遠くまで届けたい。だから,デザイナーとしての堀川三郎のモットーは“Say it with style.”です。2つのロゴも自身で作成したものです。架空のデザイン事務所“Studio 1110”(「スタジオ・イレブン・テン」と読みます)を舞台に,今後も研究とスタイルを同時に追究していきます。

Say it with Style.

Prof. Horikawa as a Designer

You know Prof. Saburo Horikawa as a sociologist whose motto is “Say it with data,” but you have not met him in his other roles. Prof. Horikawa is also a designer and a photographer. His love for design and photography led him to establish his own design house, “Studio 1110” (pronounced as “studio eleven-ten”), where he is the photographer, principal designer, CEO, web master, personal barista, and janitor. The Studio’s motto is “Say it with style.”
主要な作品|Selected Works

▶ 2024年度ゼミ募集要項の表紙は,2023年度の続きで,アメリカ・ミズーリ州セントルイスでの調査中に撮ったもの。アメリカ西方拡張を記念するGateway Arch National Park内に建つThe Gateway Archを見上げたものです。エーロ・サーリネン(Eero Saarinen)が設計し,1965年に完成した懸垂曲線(カテナリー曲線)のアーチ型建築です。高さ192mのステンレス鋼板+炭素鋼板製のアーチの断面は正三角形で,青空を切り裂くように屹立しています。

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▶ 2023年度社会調査実習報告書の表紙は,小樽の木骨石造倉庫の隙間から撮ったものです。画面手前の左右の壁は,小樽の老舗・川又商店のものです。正面に見えるレンガ造りの倉庫が,村松友視の小説『海猫屋の客』で有名になった旧磯野商店倉庫(1906年建築)です。背景には,強い反対運動にも関わらず建設されたマンションで,周囲を見下ろしています。

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▶ 2023年11月に横浜で開催された「第9回東アジア・環境社会学国際シンポジウム」(International Symposium on Environmental Sociology in East Asia; ISESEA-9)の予稿集(The Proceedings)です。日本での開催は,2008年,2015年に継いで3回目。シンポジウムのイメージ・カラーであるグリーンに,公式ロゴを大きくあしらってシンプルに仕上げてみました。開会式と閉会式のPowerPointも,この表紙と同様にデザインし,統一しました。

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>ISESEA-9

▶ 環境社会学会の設立30周年を記念し,学会の総力をあげて編集・刊行された事典です。150名超の会員が携わり,3年をかけて総718ページの事典となりました。堀川は編集委員として全体の編集と執筆をしただけでなく,表紙デザインも担当しました。本体に巻くダストカバーはマット(艶消し)仕様,外函は流通段階での傷つき防止のため,グロッシー(艶あり)で仕上げられています。背合わせなどの最後の2%は精文堂印刷デザイン室がサポートしてくださいましたが,堀川オリジナルのデザインです。本文の版面設計は丸善が担当しましたが,私に任せて欲しかったと思っています。

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▶ 2023年度ゼミ募集要項の表紙は,アメリカ・ミズーリ州セントルイス中心部に建つ旧郵便局舎です。この第2フランス帝政様式の豪壮な建築が,アメリカ歴史的建造物保存運動の光と陰を体現するものだということは,アメリカでもほとんど知られていません。それを明らかにしようと鋭意,調査中です。その調査の合間のワンショットです。

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▶ 2022年度ゼミ募集要項の表紙も,多摩キャンパス風景から採りました。社会学部生のキャンパス・ライフの舞台である,学部棟の入り口横の壁面を下から撮ったものです。ゼミはもちろん,ほとんどの授業がこの建物の中で行われます。校歌にもある「よき友」と出会う場所,まさにそれがこの学部棟です。

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▶ 2022年,法政大学社会学部は,創立70周年を迎えました。1952年に設立された,現存する私立大学の社会学部としては最古です。それを記念する公式ロゴをデザインしました。学部パンフレットから各種ポスター,封筒にいたるまで,この公式ロゴが使われます。また,多摩キャンパスの中央に位置するセントラル・プラザの壁面に,縦横5メートルの大きなバナーが掲げられましたが,それも堀川が設計しました。2023年早春,卒業の決まった4年生が,そのバナーの前で記念撮影をしている姿を見た時には,デザイナーとしても教員としても,嬉し涙が止りませんでした。

▶ 2021年度ゼミ募集要項の表紙は,打って変わって多摩キャンパスにあるマンホールの蓋です。キャンパス・ライフを陰で支えてくれている電源ケーブル類を収めた地下構の入り口に,力強く刻まれた大学の名が,朝陽に浮かび上がったとろころを撮りました。

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▶ 2020年度ゼミ募集要項の表紙は,フィールドワークの途中で撮ったショット。アメリカ・ミズーリ州セントルイスの旧裁判所のドーム部分と,背景にそびえるthe Gateway Archです。様式建築と懸垂曲線(カテナリー曲線)状の近代建築がこんなに近くで共存するセントルイスの町並み保存運動——そんな興味深いフィールドの様子がわかってもらえるでしょうか。

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▶ 2019年度の社会調査実習報告書の表紙は,小樽運河沿いにある,雪を被った澁澤倉庫です。冷え込みの厳しい一月にあっては珍しい,晴れの合間に撮ったものです。倉庫の壁を這う蔦は,初秋には真っ赤になって,それは美しいコントラストを見せてくれます。

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▶ 本文はもちろん,装幀・表紙デザイン・写真まで,すべてを自分で手がけた思い入れの強い一書。98%は自分でデザインし,バーコードの配置や背の中心合わせなど,最後の2%を第一級の装幀家・加藤光太郎氏がサポートしてくださるという,非常に贅沢な態勢でした。[書誌データ:堀川三郎[2018]『町並み保存運動の論理と帰結:小樽運河問題の社会学的分析』,東京:東京大学出版会]

 【2018年度日本都市計画学会石川奨励賞 受賞】
 【第11回日本都市社会学会賞(磯村記念賞)受賞】
 【2019年日本都市学会賞(奥井記念賞)受賞】


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▶ 実習報告書の表紙とレイアウトは,すべて堀川オリジナルで,というのが定番になっていて,これもその通りに仕上げています。歴史の風雪に耐えてきた蔵を再利用したワイナリーを,奇をてらわずにまっすぐにデザインしてみました。光軸を調整できる特殊なレンズ(PCレンズ)を使用して撮影したので,建物の垂直線がきっちり出ていることにお気付きでしょうか?(もっとも,きっちり精確に垂直になるように光軸を設定してしまうと,人間の目には上広がりに見えて不自然になってしまいますので,ここでは若干補正してあります)

▶ 2019年度ゼミ募集要項の表紙は,多摩キャンパスでの学生生活の中心である,セントラル・プラザでの印象的なショットです。授業の合間,一人の学生がシュートを放ったその瞬間を捉えました。よくみると,まだ,彼の足は宙に浮いています。着地する前の一瞬を奇跡的に切り取ることができました。未来に向けて放ったボールはどうなるのか—学生という身分(とその希望)を象徴的に表しているような気がします。

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▶ 2018年度ゼミ募集要項の表紙は,法政大学が誇るラグビーチームの試合中の一枚。青々とした芝生に,法政のスクールカラーが映える,とてもカレッジ・キャンパス的な景色です。トライのチャンスをうかがう選手の逞しい背中にフォーカスしています。

▶ 2017年度ゼミ募集要項の表紙です。朝霧がキャンパスを覆って,幻想的な景色です。まだ誰もいないキャンパスで,ひとり静かにシャッターを切りました。

▶ 2016年度ゼミ募集要項の表紙です。法政大学多摩キャンパスの調整池のほとりに建つ大教室棟の壁に梢が影を落とす,静かな秋の午後をとらえた一枚。多摩キャンパスの素晴らしさを分かっていただけるでしょうか。

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▶ 2015年度社会調査実習報告書(論文集)の表紙には,会心の一枚をあしらいました。小樽の顔のひとつである旧三井銀行小樽支店の前の力車を撮ったものですが,車夫がコーニス(cornice; 軒蛇腹)の説明をしているところでした。私は咄嗟にその一瞬を2枚だけ撮りました。そのうちの一枚がこれです。観光都市となった小樽の今を伝える一枚になっているように思います。後に拙著『町並み保存運動の論理と帰結』(東京大学出版会,2018年)の扉にも使われました。

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▶ 2014年に急逝された,故舩橋晴俊先生の追悼文集です。学会のみならず,幅広い世界から心に沁みるような追悼文がたくさん集まりました。そんな文集の表紙には,先生のお好きだった紫色を全面に使用し,そこに先生が情熱的に議論するお姿を配しました。写真は,2014年秋,東アジア国際シンポジウム(ISESEA-4)で南京を訪ねた際に私が撮影したものです。パートナーの舩橋惠子先生との編集作業は,ときに晴俊先生の想い出話で中断することもありましたが,納得のいくものが出来ました。

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▶ 2015年度ゼミ募集要項の表紙も,調査地・シカゴでの一枚。有名な芸術家の「フラミンゴ」と呼ばれるオブジェと,その背景のオフィスビルです。氷点下10度,薄暮の路上での撮影は苦労しましたが,調査の成果とともに,想い出深いものです。

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▶ 2014年7月に開催したシンポジウムの予稿集です。国際社会学会(International Sociological Association)が開催するThe World Congress of Sociologyが横浜で開かれるに呼応して企画したものでした。法政大学サステイナビリティ研究所,環境社会学会,そしてISAのRC24部会の共催で,力の篭った企画が目白押し,大盛況のうちに終了しました。表紙はシンプルに,漢字とアルファベットの対比させてみました。

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▶ 2014年度ゼミ募集要項の表紙は,調査地・シカゴでの自信作。有名な建築家ルイ・サリヴァンの手になる百貨店の軒下をとらえました。今日ではありえない精巧な装飾(cornice; 軒蛇腹)に彩られた建物が,日没後のコバルトブルーの空に浮き上がって見えました。他の写真もそうですが,トリミングはしていません。

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▶ 2012年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学エリオット・ハウスの廊下での一ショット。掲示板を見ている学生と,陽光溢れる中庭,やわらかな曲線を描く天井。学生の日常を切り取った一枚です。

▶ 2011年度社会調査実習報告書(論文集)の表紙は,私のお気に入りです。旧三井銀行小樽支店の雄姿を,下から見上げる形で撮った一枚で,壁面やコーニス(cornice; 軒蛇腹),電灯の凝った意匠を捉えたものです。 幸い,この表紙は大変に好評で,後に拙著『町並み保存運動の論理と帰結』(東京大学出版会,2018年)の扉に使われました。さらに2021年に出版されたWhy place Matters (Springer, 2021)の表紙にも使用されています。そういうわけで,とても思い入れのある作品です。

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▶ 2011年度ゼミ募集要項の表紙は,かつてサバティカル(研究専念期間)で在籍したハーヴァード大学エリオット・ハウスの中庭です。背景に写っているのはハウスの食堂の大窓で,ゆっくりと食事しながら,専門の異なる先生や学生と議論して過ごした懐かしい場所でもあります。

▶ 2010年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学キャンパス風景シリーズからいったん離れ,調査で訪れたCollege of William & Maryの校舎の写真です。全米最古の木造大学校舎である「レン・ハウス」のドーマー窓を内側から撮りました。窓から差し込む日差しが,天井や壁にやわらかく広がり,壁のロウソクが趣を加える—充実した調査の想い出が蘇ります。ゼミの6期生が短期留学した場所でもあり,特別な感慨のある一枚となりました。

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▶ 2009年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学の旗艦図書館・ワイドナー図書館です。大富豪だったワイドナー夫人は,タイタニック号とともに海に沈んだ最愛の息子・ハリー・ワイドナー(1885-1912)の記憶を永遠にするため,この図書館を大学に贈りました。柱の頭飾も実に繊細で素晴らしい。大学図書館としては文句なく世界一のこの図書館は,研究者にとっては天国のような場所で,ここで探し出した資料は,その後の私の研究の宝になっています。そんな想い出深い場所をパチリ。

▶ 2008年度の社会調査実習報告書の表紙は,小樽の顔とも言える「小樽倉庫」の屋根に鎮座する鯱(しゃちほこ)をフィーチャーしたものです。小樽を代表する歴史的建造物の背後にそびえる無機質なマンションとの対比をひとつのフレームに収めてみたもので,現在の小樽の問題点を象徴的に語っている風景であるように思います。

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▶ 2008年度もハーヴァード大学の食堂前の列柱です。ここでは,柱の頭飾をフィーチャーしています。この食堂は学部一年生専用で,それ以外の学年や教職員も入れません。新入生に,Harvardという大学コミュニティにしっかりと根を下ろしてもらうための粋な工夫です。

▶ 2007年度の社会調査実習報告書の表紙です。ガヴァナンスのGの字を,花びら状にデザインしてみました。力作揃いの論文集ですから,それに見合った表紙をと,気張ってデザインしてみました。ここでは,お気に入りの書体・Optimaを使用しています。

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▶ 2007年度からのゼミ募集要項の表紙は,かつてサバティカル(研究専念期間)で在籍したハーヴァード大学のキャンパス風景シリーズです。2007年度は,新入生専用食堂前の列柱をデザインしてみました。食堂のすぐ裏が,あの「ハーヴァード熱血教室」で有名になったサンダース・シアターです。

▶ 2015年秋に開催された「第5回東アジア・環境社会学国際シンポジウム」(International Symposium on Environmental Sociology in East Asia; ISESEA-5)のポスター(原板のサイズはA0)。ISESEAの公式ロゴも,予稿集(The Proceedings of ISESEA-5)も,堀川のデザインです。公式ロゴは,第6回大会(於台湾)からは色だけがグリーンに変更されて,今も公式ロゴとして使用され続けています。

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>ISESEA-5

▶ 2015年秋に開催された「第5回東アジア・環境社会学国際シンポジウム」(International Symposium on Environmental Sociology in East Asia; ISESEA-5)の予稿集(The Proceedings of ISESEA-5)です。津波で打ち上げられてしまった漁船と,遠景で進む復興事業を現地で自ら撮影し,真正面に据えたものです。

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>ISESEA-5

▶ 2015年6月に法政大学市ケ谷キャンパスで開催された,米国カーネギー・カウンシルとの共催ワークショップ(Carnegie Council Workshop “Global Ethics: Nuclear Energy, Technology, and Risk”)のポスター(原板のサイズはA1)。全てを華麗に仕切ったのは,カーネギー・フェローで,社会学部の同僚でもある二村まどか准教授でした。微力ながら堀川は,法政大学サステイナビリティ研究所を代表して故 寿福教授とともに登壇して報告,このポスターや名札のデザイン,公式カメラマンへのディレクションを行いました。

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▶ 2010年秋に開催された故ウルリヒ・ベック+ゲルンスハイム女史の連続講演会のポスター(原板のサイズはA3ノビ)。同僚の鈴木宗徳教授からの依頼で,短時間で仕上げねばならず,デザイナーとしての腕が試されたようでした。幸い,ベック教授がとても気に入って下さったと聞きましたが,彼の訃報を受けたのは,それからまもなくしてからでした。

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▶ 2010年5月に開催されたシンポジウム「公共圏の創成と規範理論の探究」の予稿集の表紙です。(A4判)。社会学部の同僚達と苦労しながらオーガナイズしたもので,その甲斐もあって充実したものになりました。特にフンボルト大学名誉教授のクラウス・オッフェ(Claus Offe)氏を招いてのディスカッションは想い出に残るものでした。このシンポの成果は,後に法政大学出版局から『規範理論の探究と公共圏の可能性』(舩橋晴俊・壽福眞美編著,2012年)として出版されましたが,その表紙にはこの予稿集のデザインの一部が使われています。

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▶ 2002年に開催された「日本における『持続可能な発展』の10年」のポスター(原板のサイズはA3)。左上に整然と並ぶグレーと黄色の玉が,当初の政策目標を表し,左下の崩れた玉が,その後の10年で変化した政策の有り様を示唆しています。登壇者やスタッフの名札から,ポスター,会場内の掲示物にいたるまで,すべてこのモチーフで統一しました。

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▶ 2001年11月に急逝された故飯島伸子教授を追悼するために企画された研究・教育資料集です。今日では入手が困難になったけれども,重要な論稿などを集成してあります。表紙は,折り目正しい先生の生き方を,シンプルに表現してみました。飯島先生はお茶を愛しておられましたので,茶室の砂壁と障子紙をイメージしています。これと同一のデザインで,『環境問題とともに:飯島伸子先生追悼論文集』も同時に刊行されました。両冊とも,法政大学多摩図書館に収蔵されています。

▶ 2001年11月に急逝された故飯島伸子教授の収集した貴重な調査研究資料を収蔵した「飯島伸子文庫」のロゴもデザインしました。今は富士大学と名前を変えていますが,量質ともに第一級の資料を誇る飯島先生の遺された資料群は,いまだに環境社会学を学ぶ者を静かに鼓舞してくれています。

▶ 2018年秋にカナダで開催された気候変動とエネルギー計画に関するワークショップ“Climate Change and Energy Futures Workshop” [CCEFW]の公式ロゴ。メモリアル大学のProf. Mark Stoddartらを中心に組織されているワークショップですから,同大学のロゴとテーマカラーとマッチするようにデザインしてみました。残念ながら私は出席できませんでしたが,後日,主催者のStoddart教授から,会場ポスターだけでなく,最終報告書まで,すべてこのデザインで統一して実施したと聞きました。

▶ 2014年夏に横浜で開催された国際社会学会(International Sociological Association; ISA)の法政大学社会学ブース用のポスターです。明朝体の「社」に補助線がたくさん引かれている様は,“Redesigning Civil Society for the Better”というテーマそのもの。新しい市民「社」会を,私たちの学問的貢献で再定義していくのだという(大それた)決意を表現しています。綺麗なオレンジが映えるように,グロッシー(艶有り)な紙に印刷してみました。

▶ 2001年に新設された大学院「政策科学専攻」の公式公式ロゴ。専攻の公式カラーは緑。三つの四角がずれている様は,既存の政策を,市民社会の側から再修正してずらしていく決意を表現しています。その後,この専攻は公共政策研究科に合併吸収されていくことになりましたが,このロゴはその最後の一日まで使われ続けました。

▶ 2009年から始まった社会学部+大学院社会学専攻+政策科学専攻の公開研究会のポスターです。ここに掲示したのは,第1回のものです。毎年3〜4回開催されるこのコロキアムは,院生や教員だけでなく,学部生も交えての質疑応答が最大の売りです。新進気鋭の研究者やその道の大家の先生と,ざっくばらんに議論ができると大好評。そのポスターを,堀川は毎回欠かさずデザインして貼り出しています。


[近日中に,他の作品も掲載予定です。]