“Say it with data. And say it with style, too.”
Prof. Saburo Horikawa as a Designer
Contents
Selected Design Works of Prof. Horikawa
■ 堀川三郎はデザイナーでもあります
“Say it with data.” をモットーにする堀川三郎は,デザイナーでもあります。自ら写真を撮り,自らデザインします。自著の装幀を手がけたり,学会やシンポジウムのポスターやロゴデザインをしたり。意義ある研究を,美しいスタイルでより遠くまで届けたい。だから,デザイナーとしての堀川三郎のモットーは“Say it with style.”です。2つのロゴも自身のものです。架空のデザイン事務所“Studio 1110”(eleven-ten)を舞台に,今後もスタイルを追究していきます。
Prof. Horikawa as a Designer
You know Prof. Saburo Horikawa as a sociologist whose motto is “Say it with data,” but you have not met him in his other roles. Prof. Horikawa is also a designer and a photographer. His love for design and photography led him to establish his own design house, “Studio 1110” (pronounced as eleven-ten), where he is the photographer, principal designer, CEO, web master, personal barista, and janitor. The Studio’s motto is “Say it with style.”
近日中に,堀川の主要なデザイン作品を「展示」させて頂く予定です。今しばらく,お待ちください。 プレヴュー的に,ごく一部を下に掲載しました。
Selected design works of Prof. Horikawa are displayed below.
■ Book Design
▶ 2022年度ゼミ募集要項の表紙も,多摩キャンパス風景から採りました。社会学部生のキャンパス・ライフの舞台である,学部棟の入り口横の壁面を下から撮ったものです。ゼミはもちろん,ほとんどの授業がこの建物の中で行われます。校歌にもある「よき友」とまさに出会う場所,それがこの学部棟です。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 2021年度ゼミ募集要項の表紙は,打って変わって多摩キャンパスにあるマンホールの蓋です。キャンパス・ライフを陰で支えてくれている電源ケーブル類を収めた地下構の入り口に,力強く刻まれた大学の名が,朝陽に浮かび上がったとろころを撮りました。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 2020年度ゼミ募集要項の表紙は,フィールドワークの途中で撮ったショット。アメリカ・ミズーリ州セントルイスの旧裁判所のドーム部分と,背景にそびえるthe Gateway Archです。様式建築と放物線状の近代建築がこんなに近くで共存するセントルイスの町並み保存運動—そんな興味深いフィールドの様子がわかってもらえるでしょうか。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 本文はもちろん,装幀・表紙デザイン・写真まで,すべてを自分で手がけた思い入れの強い一書。98%は自分でデザインし,バーコードの配置や背の中心合わせなど,最後の2%を第一級の装幀家・加藤光太郎氏がサポートしてくださるという,非常に贅沢な態勢でした。[書誌データ:堀川三郎[2018]『町並み保存運動の論理と帰結:小樽運河問題の社会学的分析』,東京:東京大学出版会]
【2018年度日本都市計画学会石川奨励賞 受賞】
【第11回日本都市社会学会賞(磯村記念賞)受賞】
【2019年日本都市学会賞(奥井記念賞)受賞】
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 実習報告書の表紙とレイアウトは,すべて堀川オリジナルで,というのが定番になっていて,これもその通りに仕上げています。歴史の風雪に耐えてきた蔵を再利用したワイナリーを,奇をてらわずにまっすぐにデザインしてみました。光軸を調整できる特殊なレンズ(PCレンズ)を使用して撮影したので,建物の垂直線がきっちり出ていることにお気付きでしょうか?(もっとも,きっちり精確に垂直になるように光軸を設定してしまうと,人間の目には上広がりに見えて不自然になってしまいますので,ここでは若干補正してあります)
▶ 2019年度ゼミ募集要項の表紙は,多摩キャンパスでの学生生活の中心である,セントラル・プラザでの印象的なショットです。授業の合間,一人の学生がシュートを放ったその瞬間を捉えました。よくみると,まだ,彼の足は宙に浮いています。着地する前の一瞬を奇跡的に切り取ることができました。未来に向けて放ったボールはどうなるのか—学生という身分(とその希望)を象徴的に表しているような気がします。
▶ 2018年度ゼミ募集要項の表紙は,法政大学が誇るラグビーチームの試合中の一枚。青々とした芝生に,法政のスクールカラーが映える,とてもカレッジ・キャンパス的な景色です。トライのチャンスをうかがう選手の逞しい背中にフォーカスしています。
▶ 2017年度ゼミ募集要項の表紙です。朝霧がキャンパスを覆って,幻想的な景色です。まだ誰もいないキャンパスで,ひとり静かにシャッターを切りました。
Page Top ▲
▶ 2016年度ゼミ募集要項の表紙です。法政大学多摩キャンパスの調整池のほとりに建つ大教室棟の壁に梢が影を落とす,静かな秋の午後をとらえた一枚。多摩キャンパスの素晴らしさを分かっていただけるでしょうか。
▶ 2015年度ゼミ募集要項の表紙も,調査地・シカゴでの一枚。有名な芸術家の「フラミンゴ」と呼ばれるオブジェと,その背景のオフィスビルです。氷点下10度,薄暮の路上での撮影は苦労しましたが,調査の成果とともに,想い出深いものです。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 2014年度ゼミ募集要項の表紙は,調査地・シカゴでの自信作。有名な建築家・ルイ・サリヴァンの手になる百貨店の軒下をとらえました。今日ではありえない精巧な装飾に彩られた建物が,日没後のコバルトブルーの空に浮き上がって見えました。他の写真もそうですが,トリミングはしていません。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 2012年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学エリオット・ハウスの廊下での一ショット。掲示板を見ている学生と,陽光溢れる中庭,やわらかな曲線を描く天井。学生の日常を切り取った一枚です。
Page Top ▲
▶ 2011年度ゼミ募集要項の表紙は,かつてサバティカル(研究専念期間)で在籍したハーヴァード大学エリオット・ハウスの中庭です。背景に写っているのはハウスの食堂の大窓で,ゆっくりと食事しながら,専門の異なる先生や学生と議論して過ごした懐かしい場所でもあります。
▶ 2010年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学キャンパス風景シリーズからいったん離れ,調査で訪れたCollege of William & Maryの校舎の写真です。全米最古の大学校舎である「レン・ハウス」のドーマー窓を内側から撮りました。窓から差し込む日差しが,天井や壁にやわらかく広がり,壁のロウソクが趣を加える——充実した調査の想い出が蘇ります。ゼミの6期生が短期留学した場所でもあり,特別な感慨のある一枚となりました。
→クリックして拡大[Click to enlarge]
▶ 2009年度ゼミ募集要項の表紙は,ハーヴァード大学の旗艦図書館・ワイドナー図書館です。大富豪だったワイドナー夫人は,タイタニック号とともに海に沈んだ最愛の息子・ハリー・ワイドナー(1885-1912)の記憶を永遠にするため,この図書館を大学に贈りました。柱の頭飾も実に繊細で素晴らしい。大学図書館としては文句なく世界一のこの図書館は,研究者にとっては天国のような場所で,ここで探し出した資料は,その後の私の研究の宝になっています。そんな想い出深い場所をパチリ。
Page Top ▲
▶ 2007年度からのゼミ募集要項の表紙は,かつてサバティカル(研究専念期間)で在籍したハーヴァード大学のキャンパス風景シリーズです。2007年度は,新入生専用食堂前の列柱をデザインしてみました。食堂のすぐ裏が,あの「ハーヴァード熱血教室」で有名になったサンダース・シアターです。
Page Top ▲
■ Poster/Logo Design
▶ 2015年秋に開催された「第5回東アジア・環境社会学国際シンポジウム」(International Symposium on Environmental Sociology in East Asia; ISESEA-5)のポスター(原板のサイズはA0)。ISESEAの公式ロゴも,予稿集(The Proceedings of ISESEA-5)も,堀川のデザインです。公式ロゴは,第6回大会(於台湾)からは色だけがグリーンに変更されて,今も公式ロゴとして使用され続けています。ISESEA-5の公式サイトの主要コンテンツを堀川はボランティアでアーカイブしています。【こちら】をご覧ください。
▶ 2015年6月に法政大学市ケ谷キャンパスで開催された,米国カーネギー・カウンシルとの共催ワークショップ(Carnegie Council Workshop “Global Ethics: Nuclear Energy, Technology, and Risk”)のポスター(原板のサイズはA1)。堀川は,法政大学サステイナビリティ研究所を代表して,寿福教授とともに登壇して報告をしただけでなく,このポスターや名札,公式カメラマンへのディレクションまでを行いました。当日の様子は【こちら】をご覧ください。
Page Top ▲
▶ 2010年秋に開催された故ウルリヒ・ベック+ゲルンスハイム女史の連続講演会のポスター(原板のサイズはA3ノビ)。同僚の鈴木宗徳教授からの依頼で,短時間で仕上げねばならず,デザイナーとしての腕が試されたようでした。幸い,ベック教授がとても気に入って下さったと聞きましたが,彼の訃報を受けたのは,それからまもなくしてからでした。
Page Top ▲
▶ 2002年に開催された「日本における『持続可能な発展』の10年」のポスター(原板のサイズはA3)。左上に整然と並ぶグレーと黄色の玉が,当初の政策目標を表し,左下の崩れた玉が,その後の10年で変化した政策の有り様を示唆しています。登壇者やスタッフの名札から,ポスター,会場内の掲示物にいたるまで,すべてこのモチーフで統一しました。
▶ 2001年11月に急逝された故飯島伸子教授の収集した貴重な調査研究資料を収蔵した「飯島伸子文庫」のロゴもデザインしました。今は富士大学と名前を変えていますが,量質ともに第一級の資料を誇る飯島先生の遺された資料群は,いまだに環境社会学を学ぶ者を静かに鼓舞してくれています。
Page Top ▲
▶ 2018年秋にカナダで開催された気候変動とエネルギー計画に関するワークショップ“Climate Change and Energy Futures Workshop” [CCEFW]の公式ロゴ。メモリアル大学の研究スタッフを中心に組織されているワークショップですから,同大学のロゴとテーマカラーとマッチするようにデザインしてみました。私は出席できませんでしたが,後日,主催者の教授から,会場ポスターから最終報告書まで,すべてこのデザインで統一して実施されたと聞きました。
▶ 2014年夏に横浜で開催された国際社会学会(International Sociological Association; ISA)の法政大学社会学ブース用のポスターです。明朝体の「社」に補助線がたくさん引かれている様は,“Redesigning Civil Society for the Better”というテーマそのもの。新しい市民「社」会を,私たちの学問的貢献で再定義していくのだという(大それた)決意を表現しています。綺麗なオレンジが映えるように,グロッシー(艶有り)な紙に印刷してみました。
▶ 2001年に新設された大学院「政策科学専攻」の公式公式ロゴ。専攻の公式カラーは緑。三つの四角がずれている様は,既存の政策を,市民社会の側から再修正してずらしていく決意を表現しています。その後,この専攻は公共政策研究科に合併吸収されていくことになりましたが,このロゴはその最後の一日まで使われ続けていました。
Page Top ▲
▶ 2009年から始まった社会学部+大学院社会学専攻+政策科学専攻の公開研究会のポスターです。ここに掲示したのは,第1回のものです。毎年3〜4回開催されるこのコロキアムは,院生や教員だけでなく,学部生も交えての質疑応答が最大の売りです。新進気鋭の研究者やその道の大家の先生と,ざっくばらんに議論ができると大好評。そのポスターを,堀川は毎回欠かさずデザインして貼り出しています。
[近日中に,他の作品も掲載予定です。]
Page Top ▲